2018年度(平成30年)
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2018.9.1 〜2019.8.31
第29回定時総会11月29日(木)
場所: ANA クラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー
13:30~14:30 定時総会
14:30~16:30 ラウンドテーブル
「観光収入2 兆円を目指す!」
場所:ラグナガーデンホテル
17:30~18:30 懇親パーティー
18:30~19:45 沖縄大交易会2018歓迎レセプション・フードショー
バスケW杯誘致などを決定
第29回定時総会の様子
沖縄側幹事会、合同幹事会など5回の会議が開催され、沖縄市のバスケットボールワールドカップ2023誘致への協力、琉球交響楽団への支援、沖縄大交易会、ラウンドテーブルなどについて議論された。
定時総会ではこれらの独自事業や支援事業に加え、新規事業の調査研究ならびに創業支援(具体的な実施は幹事会に付議)などの決定が承認された。
軌跡沖縄大交易会2018
大交易会の歓迎レセプションと
フードショーを兼ねての懇親会
沖縄大交易会2018は11月29日・30日の2日間、沖縄コンベンションセンターで開催。初めて全国すべての47都道府県からサプライヤー企業が出展した。サプライヤーは269社(県内54社、県外200社、海外15社)が出展、バイヤーは282社(国内106社、海外166社、商社10社)が参加、PRブースには26社が出展し、参加企業数は前年より増加。
商談件数は3,102件とやや減少したものの、成約率は32.5%と前年から7.4%もアップした。アジアからの参加企業の増加に伴い、多言語対応の強化が求められるなどの課題はあるが、事前マッチングのシステムが功を奏し、成約率の大幅アップにつながったと考えられる。
また、共催・併催事業として「JETRO食品輸出商談会in沖縄」、「いいね!AWAMORI展」、「ピンポイントミニセミナー」、輸入商談会を開催。輸入商談会は海外サプライヤーと国内のバイヤーとのマッチングを図り、国際物流ハブの活用を促進することを目的として開催し、アジアから15社が出展した。
ラウンドテーブル
「観光収入2兆円を目指す!」
2017(平成29)年度、沖縄の観光客数は約940万人とハワイに並んだものの、観光収入はハワイの4割にとどまっている。そこで本年のラウンドテーブルでは観光収入に焦点を当てた。
基調講演では、全国で不動産業やホテル経営などを行う森トラストの伊達美和子社長が登壇。観光収入増加のためにはコンテンツの絞り込みと高度な広報戦略が必要だと述べた。
パネルディスカッションには伊達氏、近畿大学経営学部教授の高橋一夫氏、沖縄ツーリスト会長の東良和氏、セコイア・キャピタル・チャイナ共同経営者のグレン・スン氏が登壇。
東氏は「延べ宿泊数を見ると、ハワイは年間6,000万人泊を超えているが、沖縄は2,100万人泊。延べ泊数を追いかけないと、真の姿は見えない。第二滑走路の供用にあたり、受け入れ体制は整っているか」と指摘。
伊達氏は「世界にはタクシー感覚でプライベートジェットに乗る富裕層が大勢いる。彼らの受け入れインフラを考えると、伊良部空港は国際空港で、綺麗なビーチやホテルまで15分で着くため、戦略的な位置づけになる」と述べた。
積極的な投資会社のスン氏は投資を決めるポイントとして「1番目は魅力的な独自性、2番目はアクセスの良さ、3番目はホテルなどインフラの整備。沖縄は成長中で、投資先として魅力がある」と述べた。
高橋氏はせとうちDMOの実例を紹介し、「地域にツーリズム関連事業を集積させるには、金融機関など融資の主体がその地域から出ることが大事」と述べた。
東氏は「外から沖縄に送客する、沖縄から外に送客することに加えて、外の客をよそに送る観光業の輸出も重要。沖縄の企業が外で得た稼ぎを沖縄に入れることで地域主導という形になり得る」と提言した。