2000年度(平成12年)
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2000.9.1 〜2001.8.31
第11回定時総会12月1日(金)
場所:沖縄ハーバービューホテル
14:00 〜14:50 定時総会
15:00 〜17:00 ラウンドテーブル(会員懇談会)
「 現状を見据え、打開策を探る!沖縄の経済振興」
17:10 〜18:30 懇親パーティー
サミット一色だった沖縄
2000(平成12)年は、7月に開催されたサミット(第26回主要国首脳会議)一色だった沖縄。付随するイベントも多数あり、沖縄懇話会会員企業も、特に沖縄側はそれぞれ多忙な1年となった。本年度の沖縄懇話会の公式活動としては、定時総会・ラウンドテーブルと定例の幹事会開催のほか、3月27日に沖縄情報通信ハブ国際シンポジウム・レセプションを名護市で開催しました。
軌跡九州・沖縄サミット
招致から沖縄懇話会が深く関わってきた九州・沖縄サミット。G7蔵相会合は福岡で、G8外相会合は宮崎で開催され、首脳会議が沖縄で開催された。会合やワーキングランチ・ディナーは名護市内の万国津梁館で、沖縄県の歓迎レセプションはホテル日航那覇グランドキャッスルで、森喜朗総理主催の社交夕食会は首里城で開催。特に社交夕食会では沖縄県産食材がふんだんに使われ、スペシャルブレンドの古酒(泡盛)がふるまわれるなど、沖縄色豊か。沖縄県をあげての歓迎ぶりには、各国首脳からも深い謝意が寄せられた。
ラウンドテーブル
「現状を見据え、打開策を探る!沖縄の経済振興」
沖縄県副知事 牧野浩隆氏。
牧野浩隆氏(沖縄県副知事)による基調講演「沖縄経済の21世紀構想」では、県の経済指針が説明された。稲嶺県政スタートから2年間で10数社に及ぶ企業誘致、進出があり、その8~9割がIT関連企業であることを明らかにした。また、基地や安全保障についての問題に触れたうえで、振興策とバランスを取りながら沖縄振興開発を図っていきたいと述べた。つづくパネルディスカッションは、「観光」「情報通信産業」のテーマに絞り、議論が行われた。観光振興では、羽根田勝夫氏(日本航空常務)から「『グスク』が世界遺産に登録されたのは非常にタイムリー。“琉球”の名称を徹底的に使用し、キャンペーンを売り出してはどうか」と提案。
宮内義彦氏(オリックス会長)は「観光促進策を考えるよりも、阻害要因を取り除くのが先決」だと指摘。関淳氏(松下電器顧問)は「アウトレットをつくるのはどうか。沖縄に行ったらブランド物が安く買える、というような魅力があると面白い」「滞在型の観光企画もほしい」と要望した。情報通信産業について金子尚志氏(日本電気相談役)は「情報人材の特徴は高学歴であること。人材育成はもちろん、国内外からの人材も受け入れるべき。そのためにもITパーク構想の実現が必要になる」と発言。各パネリストから積極的に提言が出され、ラウンドテーブルは大盛況に終わった。