沖縄懇話会30周年記念誌
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平成1912月10日(月)88設の早期実現についての要請(提言)を行った。提言の内容は、2005(平成17)年度、2006 (平成18)年度の2年にわたる委託調査事業で取り組んできた「那覇空港拡張整備事業調査」の成果をふまえたもの。沖縄懇話会代表幹事の小禄邦男氏、知念榮治氏、事務局長の安里昌利氏が仲井眞弘多知事に面会し、要請。「観光需要は年々増加傾向にあり、国際物流拠点となるためにも、早期に滑走路を建設していただきたい」と述べた。①第二回金融人材養成講座「金融力」を持った経営人材、金融人材を育成するセミナー。主催団体である名桜大学とNPO法人沖縄知の風に対し、本会から230万円を贈呈。②現代版組踊「肝高の阿麻和利」勝連城跡with東儀秀樹③国立劇場おきなわ運営財団勝連城跡野外特設ステージで2日間行われた公演で、実行委員会に200万円を贈呈。伝統芸能の保存・復興に役立ててもらおうと、同財団に50万円を贈呈。本年度は特別版で二つの基調講演があった。① 「アジア・ゲートウェイ構想とは」と題した講演では中北徹氏(東洋大学大学院教授経済学研究科長)は、政府のアジア・ゲートウェイ構想の最有力地は沖縄だと述べた。②野本明典氏(全日本空輸常務取締役)は「那覇空港におけるANA国際貨物基地構想」について講演。「ASEANとの経済連携協定締結により、沖縄の需要はますます大きくなる。アジアの主要都市を結ぶ沖縄で、物流関係を中心に新たなビジネスや雇用、経済効果が生まれることが期待される」とした。パネルディスカッションでは宮内義彦氏(オリックス会長)が「東アジア諸国の発展を追い越すためには、アジア・ゲートウェイ構想の実現が不可欠。その重要なカギとなる那覇空港滑走路の増設を」と訴えた。フロアからも、那覇空港滑走路増設は急務であると共感の声が相次いだ。知念榮治氏(沖縄県経営者協会会長)は、県内で製造業が育っていなかったことを指摘。そのうえで「県内企業の連携による新産業の創出を論議する」と発言。富川盛武氏(沖縄国際大学教授)は「沖縄がアジアの玄関口・拠点となるにあたり、それを支える人材育成が求められる」と展望を示し、沖縄のソフトパワーを最大限に活かすべきだと論じた。那覇空港の滑走路増設を要請する沖縄懇話会幹部。写真提供:沖縄タイムス社(2007/平成19年10月11日経済面)勝連城跡で雅楽の東儀秀樹が現代版組踊「肝高の阿麻和利」にゲスト出演。写真提供:沖縄タイムス社(2007/平成19年11月18日社会面)2007.9.1〜2008.8.31ラウンドテーブル「今ふたたび開く!万国津梁の扉 〜沖縄が結ぶアジア・ゲートウェイ構想〜」■那覇空港滑走路増設について県に要請2007(平成19)年10月10日、県庁にて那覇空港滑走路増■3つの事業への支援本年度は、以下の3つの事業に対して支援を行った。第18回定時総会場所:沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザ14:00〜14:50 定時総会15:00〜17:00 ラウンドテーブル          「今ふたたび開く!万国津梁の扉      〜沖縄が結ぶアジア・ゲートウェイ構想〜」17:10〜18:00 懇親パーティー 年度2007

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