沖縄懇話会30周年記念誌
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軌跡テレビ放映を会の独自提供に平成811月22日(金)66本年度は参議院議員の椎名素夫氏が基調講演を行った。椎名氏は日本経済が抱える問題点として、多くの規制による高コスト社会、法人・個人ともに税金の高さ、製造業の空洞化と対策の遅れ、金融市場の規制により香港やシンガポールにシフトしている現状などを指摘。「関税や規制、行政指導の及ばないオフショア空間『フリーポートX』を国内に設けること」が解決の糸口で、「沖縄の自由貿易地域を見てショックを受けた。こんなものは返したらどうか」と踏み込んだ発言があった。また、官製の沖縄振興策にも言及。「従来型のハコモノ的発想が多く、沖縄の自立化につながらない」と述べ、沖縄が行政改革や規制緩和の先頭に立ちたいと強く主張していくべきだと締めくくった。過去、フォーラムの様子は何度かテレビ放映されてきたが、本年度から全会員企業名を字幕スーパーで表示し、独自提供で放送することになった。沖縄県民はリアルタイムでは新聞・テレビの報道で特別フォーラムの概要を知り、後日、特別番組でその内容を詳しく見るというパターンが定着していく。また、会員企業には特別番組が収録されたDVD等が配布されている。また、フォーラムやラウンドテーブルの基調講演、パネルディスカッション等の内容を収録した議事録を毎年発行している。ラウンドテーブルで基調講演を行う椎名素夫氏。写真提供:沖縄タイムス社(1996/平成8年11月23日15面)1996.9.1〜1997.8.31沖縄特別フォーラム「自由貿易地域と沖縄振興策について」■沖縄振興のため独自の提言を本年度の総会では、新たな振興策として沖縄県にふさわしいと思われる事業や施策に対する調査・研究を沖縄懇話会から独自に専門機関等に委託し、その結果をふまえて国や県に提言を行っていくことを決定。具体的な実施については幹事会で決定することとした。後年ふり返れば、これ以降、沖縄懇話会は独自の視点から論拠に基づいた提言を行うという方向性にはっきりと舵を切り、提言した施策を次々と実現させていくことになる。第7回定時総会場所:沖縄ハーバービューホテル15:00〜15:40 定時総会16:00〜17:50 沖縄特別フォーラム          「自由貿易地域と沖縄振興策について」18:00〜20:00 懇親パーティー年度1996

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