軌跡沖縄大交易会2016を開催平成2811月21日(月)106沖縄県では2013(平成25)年度に「スポーツ推進計画」、2015(平成27)年度には「スポーツ関連産業振興戦略」を策定。本年のラウンドテーブルでは「スポーツ×ビジネス」をテーマに、株式会社ドーム代表取締役CEOの安田秀一氏が基調講演を行い、「欧米にはスポーツが地域経済に貢献する社会モデルがある。アメリカのスポーツ産業は、1995年は25兆円規模だったが20年間で60兆円規模に拡大した」と紹介。続くパネルディスカッションで、沖縄県文化観光スポーツ部の前田光幸部長は「県は芝人(しばんちゅ)育成事業で、天然芝を管理できる人材を10名育成。県内の37施設を芝人が管理する体制を作った結果、2015(平成27)年度は21のサッカーチームが沖縄でキャンプを行った」と県の取り組みを紹介。早稲田大学スポーツ科学学術院の原田宗彦教授は「自治体が造った施設を民間団体が管理する指定管理制度は古い。これからはコンセッション(所有権を残し 民間事業者に売却すること)に移行すべきだ」と述べた。ダイキンオーキッドを約30年継続開催しているダイキン工業の井上礼之会長は「沖縄在住のアマ選手権を開催して上位4人がプロトーナメントに出場できるようにした。選手層が厚くなり、ダイキンオーキッドから17人のプロが生まれた。一企業でもちょっとした発想でこういうことができるという一例だ」と述べた。沖縄銀行会長の安里昌利氏は「沖縄経済のリーディング産業は観光だが、国際情勢の影響を受けやすい。スポーツビジネスなど、数本の柱を作ることで沖縄経済が大きく発展していく。是非スポーツビジネスに関心を持っていただきたい」としめくくった。プレ交易会も含め通算4回目となる沖縄大交易会2016は、11月21日・22日の両日、沖縄コンベンションセンターで開催された。21日は沖縄懇話会メンバーも大交易会の様子を視察。夕方からはコンベンションセンターに隣接するラグナガーデンホテルに会場を移し、沖縄大交易会歓迎レセプション・フードショーを兼ねての懇親パーティーが開催された。大交易会には全国から261社のサプライヤーと、15の国と地域から224社のバイヤー企業が参加。商談件数2,731件のうち成約率を25.6%(成約見込みも含む)をマークして、過去2回から数字を伸ばした。参加者アンケートで次回参加について聞くと、サプライヤーで91%、バイヤーは96%が参加の意向を示しており、満足度の高さがうかがえた。2016.9.1〜2017.8.31ラウンドテーブル「スポーツ×ビジネス」■定時総会を例年通り開催この年は沖縄側の幹事会や三役意見懇談会、本土側・沖縄側が集まっての合同幹事会など8回の会議を実施。定時総会では、次年度の新規事業計画として「新規事業の調査研究ならびに創業支援」が承認された。また、沖縄県や国の施策、国際的な経済情勢などを踏まえながら、沖縄県の経済振興発展に寄与すると思われる事業の支援活動を積極的に推進することを決定。具体的な内容については幹事会で決定することになった。第27回定時総会場所: ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー13:30〜14:30 定時総会14:30〜16:30 ラウンドテーブル 「スポーツ×ビジネス」場所:ラグナガーデンホテル18:30〜20:00 懇親パーティー沖縄大交易会歓迎レセプション・フードショー年度2016
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